★取り消し君 による概要
「猫も杓子も(ねこもしゃくしも)も移動地明記」とは、「誰も彼も」「何もかも」という意味で、老若男女問わず、大勢の人がJARLアワード委員会の説明に従って交信相手局の移動地を明記したQSLカードを発行することで、もし自局の移動値が明記されていないQSLを受け取った場合、それをアワードに使えないゴミと感じてしまうのは、あなたが実質的に移動地明記を行うように洗脳されているだけだと気付くのに何年もかかってしまう制約に、17年間付き合わさせただけだった。いう、日本のアマチュア無線界に限った独自の出来事のことを言います。
これは日本のアマチュア無線界で解決した問題の中で、最強伝説級の事象です。
恐らく私が生きている間に、これ以上の伝説級の事象はないでしょう。(ぶっ。)まさしく日本のアマチュア無線界を揺るがす衝撃的出来事が17年も続いたのでした。(ぶっ。)
爺さんになったから、死ぬ前に書き記しておきましょう。本件を懐かしく感じるヤツは、おっさん(おばさん)から爺さん(ばあさん)までってことになります。本件は、平成時代に無事解決しています。
JARLが発行するアワードは、そのほとんどが”現在は”あなたが日本国内で運用して得たQSLカードで規定の条件をクリアーして発行されるアワードのはずです。— しかし以前は、この規定の条件が一部のアワードを除いて違っていて、同一都道府県内で運用して得たQSLカードで条件を満たす必要があったのです。
今は、JARLが発行する一部のアワードを除いて、同一都道府県内での運用ではなく、日本国内での運用に条件が緩和されていますから、Youtubeのスーツチャンネルの視聴者なら、「1200MHz帯のAJDなんて、第一電波工業のハンディーホイップとDJ-G7で余裕で達成できるでしょう。」って思うはずです。電車と飛行機とフェリーで日本中をぐるぐる回って、該当エリアに行って相手局を探せば良いだけなのですから・・・
それはそれとして、”今はそれが可能”なだけで、以前は1200MHz帯のAJDは同一都道府県内で運用してQSLを集める必要があり、相当に大変だったわけです。
話を”しょうもない制約に17年間付き合わさせただけだった”に戻しましょう。
昭和時代~平成時代の中頃までは、JARLが発行するアワードは、受賞者のコールサインが公表されていました。公表っていっても、JARLニュースの見開きの2ページに各アワードの受賞者のコールサインが一覧表で紹介されていただけです。
それを見て、誰がどのアワードをどの特記で受賞したかわかったわけです。この頃は、あなたが同一都道府県内を移動して得たQSLカードのみしか、アワード申請に使えなかった時代です。
その頃に、JARLニュースのアワード取得者紹介のページで、いきなりアナウンスがあったのです。「移動運用を行って得たQSLカードは、貴局の移動値が記入されている物しか、アワード申請に使うことができません。ご注意ください。」 — 細かい文面は忘れましたけど、内容はこの通りです。この規定は、JARLニュースのアワード取得者の紹介ページで、初めて規定されたのです。
簡潔に言えば、あなたが移動運用を行い得たQSLカードをアワード申請に使う場合は、同一都道府県内を移動したことが証明できるQSLカードに限って、アワード申請に使うことができます。そうでなければダメです。って規定です。この時初めて、自局の移動運用は「自主申請で同一都道府県内で運用しました。」では通用しないことを、JARL会員の誰もが分かるように明確に説明されたのです。
今この説明を理解しようとしてもピンときませんが、当時は、移動運用をしたら/1~/0とか、/Mとか、/MMとか、/JD1とか、/JR6とか、/異世界とかとアナウンスする義務があると誤解されていた時代です。— 今の人は多くの方がわかっていることですが、そんな義務はありません。誰もが、「言ったほうが相手局がわかりやすいのではないか。」と思ってアナウンスしているだけですし、意識して言わない局もいます。(私もここ5年、神奈川県内の移動運用は、「ポータブル1」とは言っていません。発行するQSLカードも、移動地がQTHになっているだけです。) そして、これに加えて、神奈川県相模原市移動とかとアナウンスをしなければいけなくなって、それを相手局が自分宛のQSLカードに書き込む義務があるかのような風潮になったのです。昭和後期~平成中期に作られた国内局のQSLカードに、[貴局の移動値]/_____と枠があるQSLカードを受け取った方がいっぱい(ほぼ全員)いると思いますが、これは結果論で言えば、JARLアワード委員会がJARL会員を洗脳しただけの移動地明記伝説の始まりだったわけです。
アマチュア無線の世界秩序では、交信相手局の移動地をQSLカードに明記する義務はありません。しかし、JARLが発行する多くのアワードにだけ、あなたが移動運用をして得たQSLカードに [貴局の移動値]/_____ が明記されている必要があると規定されて、実質的にそれに従わなければならない洗脳が始まってしまっただけなのです。
ただ、この洗脳の弊害は色々出てきます。RS41, 31では、相手局の移動地はコピーできない時もありますから、その状態で諦めて相手局宛にQSLカードを発行しても、相手局はJARLが発行するアワード申請に使えないことになるわけです。
これは常識的な説明ですが、こういうことではなくて、非常識的な交信が日常化してくるのです。「100%QSLを発行しております!」じゃなくて、「100%QSLは移動地明記で発行しております。」って、もう7MHz辺りでは気持ち悪くて吐きそうな位聞かされます・・・
貴局の移動値, 当局の移動値, 移動値明記, 移動値明記って、やまびこか亡霊かってくらい聞こえてきます。「おは ようございます。移動値明記」, 「59で入感しております。移動値明記」, 「FBなアンテナお使いですね。移動値明記」って、ほぼ気が狂った状態が浸透してくるわけです。
それはそれとして、移動局は自分の移動地を明記してもらわないと、JARL発行のほとんどのアワードで使えませんので、7MHz SSB辺りだと、「祭りだわっしょい!移動地明記!」状態がその後17年間も続くことになるのです。
そしてこの17年の間に、AJAアワードという逃げ道ができます。「自局の移動地は日本全国何処でも可。取得したQSLカードに時局の移動地が明記されていなくても可。」という規定です。—これで、自局の移動地明記のないQSLカードもアワードに使えるようになったのです。まあ、日本国内局どおしのQSOによるQSLカードが、移動地明記ではまってしまっているので、それを回避する為に生み出したアワードのような気もしますが、無意味状態のQSLカードが意味があるQSLカードに変わったという結果になるのは大きいわけです。そして、個人局の複数コールサインもOKになりましたから、コールサインが変わった人, 2つ以上コールサインを持っている人にとっても、AJAアワードのメリットが生まれたことになるわけです。
ただね。やっぱりアワード申請者が増えなくなってくる事実にに変わりはありません。AJAアワードを除いたJARL発行のアワードは、相変わらず貴局の移動地明記の規定が残っていますから、アワードハンターが面倒くさくなって、アワード申請をしなくなってしまう状況が続いているわけです。それに、JARL以外の団体が発行するアワードでは、自局の移動地が同一都道府県内であると自主宣言すれば、アワード申請できるアワードが目立ってきました。むしろ、その方が常識的ですから・・・
そこでJARLアワード委員会は、満を持して”リアル取消君”行動に出るのです。恐らくですが、17年前とJARLアワード委員会のメンツは、総入れ替えになっているはずです。この移動地明記の問題は、17年前にJARLアワード委員会の誰かに書かれて開示されてしまったから、その後はどうしようもなかったのでしょうが、そのままにはしておけないですから、すっとぼけて「なかったことにしよう。」と演出したのか、もしくは、17年後のJARLアワード委員会が本当に知らなかったかは定かではありませんが、17年ぶりに、再びJARLニュースのアワード取得者紹介ページで、すっとぼけて始まるのです。「アワード申請者の移動地が明記されていないQSLカードがアワード申請に使えないというような解釈があるようですが、そのような規定はありません。貴局の移動地は、自主宣言で同一都道府県内で運用していることを宣言して頂ければかまいません。」と、17年ぶりに元に戻ったのです。この説明文の正確な記述は忘れてしまいましたが、ここに書いてあるのと同じ内容の説明がされたのは間違いないです。— この時、私もローカル局も気付いていて、ローカル局は几帳面な人で、CQ誌, モービルハム, JARLニュース のバックナンバーのほとんどを持っていました。過去分のJARLニュースから、この説明文を探し出してスキャナーで画像ファイルにしてフォワードしてくれたのです。ちょうどこの頃は、”JARLに一言”の掲示板が流行っていた頃です。
その画像ファイルを”JARLに一言”の掲示板で公表しようかとも思ったのですが、他にも気付いている人がいるだろうと思って躊躇してしまいました。
冷静に考えればと躊躇しますよ。誰にとっても17年前までのように、自局の移動は自主宣言で「同一都道府県内です。」と宣言して認められた方がメリットがあります。それを余計なことを指摘したことによって変なルールをこしらえられてしまうことになったら、誰のせい? 私のせいでしょ。そのようなアワードハンターからフルボッコにされるだけにしかならない恐れがある指摘を自分でするのは自殺行為です。
そこで、「黙っておこう。このまま流そう。」ってことにしたのです。恐らく日本全国では何百人も気付いていたと思いますが、一切誰からも指摘はなく、17年前に戻りましたね。恐らく、皆同じことを考えたのだと思います。
その後、本件は数年で収束するのですが、17年間洗脳された通常のJARL会員は、意識が元に戻るまで何年かかかることになります。QSLカードの [貴局の移動値]/_____ という枠は直ぐに消えました。以後QSLカードを作る際に、枠を消せば良いだけの話ですから。
でもね。直ぐにまともに戻れない人もたくさんいましたよ。「移動局ですか? 固定局ですか?」って何度聞かれたかわかりゃしない。JD1BLKの運用中に聞かれることが多かったのですが、本当に面倒くさかったのを覚えています。— 「旅行に来ていますけど固定局です。」って、ウソを言わなければこう答えるしかないです。「横浜から移動運用にきていますけど、小笠原で開局しているので固定局です。」って説明することに何の意味があるのか? 納得(理解)できない人は歯切れが悪くなりますが、私の1kWで送信した信号を聞いて、移動局ならこの信号強度は出せないでしょ。という意識にはならないうようで、なにをしたいのかわかりません。
この17年間で、固定局美化洗脳が浸透してしまっている局も多くいて、CQ誌のアワード取得体験談でも、「私は固定局のQSLカードだけでアワードを取得しています。」って、何の意味があるのか??? 「今日の晩御飯のサンマは新鮮です。養殖品ではありませんので。」って言われると、自己満足感がマックスになるのはその人の勝手ですが、アワード申請に移動局のQSLカードが混じらないと、どんなメリットがあるのかは全く理解できません。どうでもいい話を聞かされても、私は何も感じないのです。
当時は、こういう局が1局ではなく何局もいましたね。私はうんざりしていまして、「移動局ですか? 固定局ですか?」って聞かれたら、「珍局です!」って答えるってどうでしょう?って、とあるJD1コールを持つOMに話したら、そういう時は、「アマチュア局です!」って答えるのが正解なんだよ。って言われて、もうお互いに笑いすぎてぶっ飛んでましたけどね。
ただこういったことも、何年かすると収まりました。
当時の17年前(今からだと25年位前)は、今より上級資格を所持しているアマチュアの比率が低かったですから、今のように頭(感)が働かなかった頃でしょうね。今のアマチュアの方が相対的に知識が豊富ですし、今の人は誰もが詐欺に耐性がありますから、騙されない人は洗脳なんてされませんので、「あなた、完全に外しているよ!」っていう若手はほぼいないでしょう。25年前は、直ぐに洗脳されてしまうアマチュアがいっぱいいましたから、間違いのまま進められてしまうと、元に戻らなくなってしまう恐れがあったのですが、今はそんなことはないでしょうね。平成君, 令和君の時代になったら、アワードに関する価値観は、昭和爺には想像が付かない程変わるのでしょう。後は、平成君, 令和君にお任せします。私は昭和爺としては、従うだけの老後にしたいのでよろしくです。
最後に、JARLが発行するアワードは、その後同一エリア内の移動運用のQSLが有効になって、最後に日本国内の移動のQSLがOKになっていきます。まあ、海外局がJARLのアワードを申請する際は、元々その国の国内の移動運用のQSLは有効なのですから、その基準に合わせれば、日本も日本国内の移動運用が有効なのは釣り合っていることになりますけどね。
【タイムマシーンにお願い ④】猫も杓子も(ねこもしゃくしも)も移動地明記 移動地明記伝説を語る
タイムマシーン

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